心の目

心眼を開く事は、大変難しい事ですが、心の目を持つ事はそんなに難しい事ではありません。ただ素直に、そして邪念を捨て目を開く事です。
　心が動揺し観念が邪魔をする。思い込みは勝手な考えであって、真実ではない事を認識しなければ、真実を知る事は出来ないのです。
　心の目を開く事は、誤解を解消し新たな認識で、身近な人を理解し、そこから新たな発見が生まれて来るのです。
　私達は沢山の出会いの中で、今という時間を得ています。勝手な認識で、素晴らしい出会いを無駄にしてはいませんか。
　利害関係を無視し、心の出会いを有意義な物とし、大切に出来たならもっと、人間関係が豊かな意識へと変わって行く事でしょう。

記憶を作り替える

今まで生きて来た、経験や出来事の、全ての記憶をそのまま保存し、新たに疑似的な新しい記憶を作り上げる。
　私達の脳が持つ記憶スペースは莫大で、幾つもの経験や記憶を分け、少なくとも６人分ぐらいはゆとりの中で操作できるのです。
　デルファトラの神が、送り込んで来る記憶データーは様々で、科学者や医学者、また農学者や天文学者、そんな経験や記憶か現実には存在していない。
　なのに、その分野の専門家と話をすると、もう１人の自分が現れ、勝手に専門的な話をしだしてしまう。
　何故選ばれたのか、それが分からない。しかし大きな役割を感じているのも事実。逃げ出したく成る事も無いわけではないが、今は受け入れます。

神との信頼関係が

人間と神の関係は非常に難しく、時に人間の方が傲慢で強く成ったり、神を冒涜したり、逆に利用したりと言った、奇妙な所が有ります。
　特に最近では神を信じない人が、増えて来てる様にも思えます。
罰が当たる、そんな事を子供の頃は良く言われましたが、今では大人達も使わなくなって来た様にも思えます。
　確かに神憑り的な現象も、少なく成って来ているのは、人間の横暴が原因の様な気がします。何故なら、神への祈りや願いが、真実味を失いかけ、神との信頼関係が、壊れて来たのでは無いかとさえ思えるのです。
　しかしこれからは、人間の力ではどうする事も出来ない、自然災害や人的災害が頻繁に起こるように成って来ているからです。
　幾ら科学が進んでも、まだ解らない事の方が多く、人間が驕りの世界でのさばっているのなら、神は手を差し伸べる事は無いでしょう。

心休まる静かな時間

ベットに横たわり好きなＣＤを聞いてる。１２度という部屋の寒さが心地良く、窓から差し込む月の明かりが、記憶を遠くに運んでくれる。
　一滴の酒も必要としない。心で聴く音楽は軽い眠りを誘い、良かった日々を思い出している。酔っていては、こんなに安らぐ時間は持てないだろう。
　これから迎える乱れる意識の社会現象に、人々は信じる物を無くし、疲れ果てた体と心を癒すには、思い出が美しくなければ成りません。
　楽しかった日々の思い出を、ポッケットに詰め込んで、我慢の連続。裏切られても、信じ続ける勇気と優しさ。
　遠くの山が白く成り始め、紅葉が鮮やかに色付き、欅並木が風に揺れてる。舞い降りた一枚のイチョウの葉が、明日を占っているよう。

アメジスト