迦楼羅様

神話かも知れないが、現実と非現実の区別は、実は何処にも無いのです。
　夢の世界なのか、想像力が限界を超え、目の前に現れる別世界を、高い空から眺めている様な気がする。
　悪霊達が逃げ惑う姿が、やけに悲しく見える。何かの上に、乗せてもらっているようだ。羽は長く大きい、鳥の様でそうではない。物凄く強い力を持っているのか、災いを起こす毒を持った龍でさえ、怯えている様だ。
　やはりそうか、余りにも荒んだ世の中を嘆き、ついに姿を、現したのかも知れない。
　まぎれもなく、この方は、迦楼羅様に間違いない。黄金の炎を吐き出し、悪を焼き払う、妖怪達が逃げて行く。しかし逃れる事は出来ない。聖力を持ったお札が、妖怪の顔面を捉えた。完全なる封印が、行われている。
　大いなる知恵を持ち、また天狗の様な鋭さを持ち、全ての空間を網羅する。究極の力を持つ、迦楼羅様がついに、世直しされる。
　人々の心の中に潜む悪霊も、もう直ぐ消える事でしょう。
　これからの時代は、迦楼羅様が人々を導いて下さり、正直者が、正直に生きられるのです。
　平安であり、安らぎと、穏やかさを、誰もが感じる事が出来る様に成るのです。