新緑

標高の高い山も緑に覆われ、少しだけ早い夏と、冬の終わりが同時に訪れ始め、森の動物達の保護色が変わろうとしています。
　ついこの間まで、真っ白だった野兎も、茶色や灰色が混ざり合い、自然の姿に溶け込み、新緑の草芽を楽しんでいる様です。
　自然の中の生活はどんどん変わって行くのに、マンネリ化した社会生活は、昨日が今日に、そして明日に、ただ時間だけが流れている。
　春の大地は毎日変わる。セピア色だったのに、何時の間にか緑のじゅうたんを引き詰めている様。この変化に便乗し、人間も変わる事が出来るのです。
　何気なく過ごさないで、意識しながら周りを見て下さい。植物達の息遣いが聞こえて来ます。
　風に揺れながら思いっきり大地を食べる。太陽に向かい根性で枝を伸ばす。自然に挑戦しながら今を精一杯生きる。
　彼らと意識を共有し、新緑を楽しんでみたら如何でしょうか。

見抜かれてしまう

言葉でどんなに繕おうとしても、そこに真実では無い内容が隠されている場合、周りの人はそれを簡単に見抜いてしまいます。
　何故なら辻褄の合わない事柄を、さも正しいかの様に正当化させるのは、初めから困難で有り不可能な事なのです。
　テーマがどんなに立派でも、思惑は別の所に有るなら当たり前の事です。
　人は余りにも沢山騙され続けて結果、もう騙されないぞという人の読み力が、経験から生まれて来たのです。
　正道を離れ親切心を持ち、その人の為を思い、誘いをかける。今度の物は前の物よりずっと良いよ、こっちにしない。
　一番大切な仲間や友達を、自分の利益の為に誘いをかける。そして同じ人を二度も三度も騙せると思ってる。
　もうそんな時代は終わったのです。見抜かれている事に早く気付いて下さい。何人かは同情から騙されてくれる人も居ますが、世間を小さくするだけです。

陰り行く思い出

確かな時間だったはずの、幾つもの過去の出来事が、記憶の中で少しずつ薄れて行くのを、最近感じ始めています。
　忘れて終いたいからではなく、思い出せなくなって行くのは何故なのか、必要無くなった不要の記憶だからかもしれない。
　新しい意識は今までとは違って、具体的に物事を捉え、何をすべきかが、はっきりしていて分かり易い。
　想像を追いかけ掴み損ねた現実を、今一度この手に戻し、確かな一歩を踏み出すチャンスが、訪れようとしているのかも知れない。
　過ぎ去りし日々の出会いに感謝し、もう一度出来る事なら時間を戻しやり直せるのなら、陰る行く思い出の意味が理解できる。
　意識のすれ違いは決して悪い事ではない。成長する為の試練なら、避けて通れない未来への入口なのかも知れない。
　だからこそ過去の清算が必要なのです。そして無駄でなかった現実を今に戻し、時間と意識の共有を始めるのです。

優れた動物霊

私達人間が失ってしまった、現実における直観力や、危機を素早く知る能力、そして環境を読む力など、動物達の方がよっぽど優れている所も、沢山有るのです。
　良く動物霊に取り付かれたとか聞きますが、もしそれが本当なら、かなり優れた能力を持つ事に成るのです。
　霊的に優れた能力の持ち主が、人を読み未来を読む。そんな力が有るとすれば、前世からの系図の持ち主か、もしくは動物霊に取り付かれた人かもしれません。
　しかし動物にはテリトリーが有り、同一人物に、何体もの動物霊が取り付く事は、絶対に無いのです。
　時には妖怪の様に、悪戯を持つ動物霊も有りますが、人間に友好的な動物霊も沢山居て、地震や災害を教えてくれる事も良く有るのです。

観音菩薩