動き出したオリハルコン

しばらくの間、湖底で静寂を守っていたオリハルコンが、新しいシリウスのエネルギーを満たしたのか、淡い水色から薄紫に色を変え、静かに回り出している。
　荒みかけた人々の意識を気遣う様に、穏やかな光で包みかけている様に見える。
　何処かに心清い真の勇気を持った人達が現れ、地球浄化を願い意識を注いでいる。それにいち早く反応したのかオリハルコンは、何万年もの深い眠りから、今度は完全に目を覚まし、後は封印された古代倭神の解放を、待っているだけなのです。
　第三次文明が残したスーパーテクノロジー、デルファトラ最高の科学が、ようやく目覚める時が来たのです。
　人間と神の関係と同じ様に、オリハルコンは人間との融合関係で成り立ち、双方の意識がエネルギーと成り回り出すのです。
　そしてオリハルコンの中心軸を支えるのが、古代倭神、すなわちデルファトラ意識の役割なのです。
　今倭が抱える意識的な大きな過ちと、環境破壊が齎す危機的な状態から、新しい未来への始まりを感じます。