未来図

地球は究極の自然を取り戻し、ドームに仕切られた空間の中で人間は、豊かな心を反映させながら、満たされた世界で生きています。
　ドーム同士は地下トンネルで結ばれ、真空化されたトンネル内部では、カプセルに乗り移動は重力を操る磁気の中で、抵抗無く高速移動を可能にしています。
　ドーム内では炭水化物製造装置が設置され、水と二酸化炭素が、エネルギー不変の法則を現実の物とし活躍しているのです。
　また地下ではマグマの熱を利用した発電や、農業における水耕栽培が、人工太陽の元で行われ、野菜や果物は限りなく、自然な状態で栽培され、酸素の供給にも貢献しているのです。
　娯楽的な環境やスポーツは、情報と現実を想像で理解させ、人工的に肉体疲労をプログラムし、組み込まれるようにセットされています。
　労働はロボットが行い、工場はコンピューター管理され、破壊のエネルギーは全否定され、ドーム外部には排泄されないようになっています。
　社会生活に於ける、知識の習得や学問は、時間の有効利用に役立ち、原始的な方法で行われている所があります。
　未来図の中で確認される現実は、遠い過去の記憶を辿る旅の始まりなんです。