海を見て居たら

車の助手席で少し窓を開け海を見ていたら、防風林の松が時より気持ち良く話しかけて来たり、海鳥がわざと前を飛んだりしてくれた。
　遠くに小さな島が幾つか霞んで見え、押し寄せる波が、白いラインを描く様に、浜辺に押し寄せて来る。
　まだこの日本には、残された自然がこんなに在る事に感謝しなければ。地球上、最も素晴らしい日本、そして倭の国。
　恵まれ過ぎた環境に甘んじてた。今ならまだ間に合うのです。
　大都市から離れ自然の中で暮らす、本来当たり前の事が見えなく成って。道の街灯に群がる蛾たち、その昔、街灯は無かった時、何処に。
　忘れていた心の奥に有る物。時には思い出して、懐かしんでみても良いんでは。