何時か気付く

とても穏やかな日が続いています。静かな虫の音、小川のせせらぎ、爽やかな風に吹かれ、和みの世界で、何も考えず、ただ時の過ぎ行くのを、感じていたのです。
　完璧に仕組まれた、この管理社会が、見せかけの自由の中で、暮らしている事を、望んできたのかもしれない。
　何時に成ったら気付くのか、最後まで気付かないのか、これで良いのかもしれない。長く続いてくれるなら。
　しかしそんな事はなかった。壊れかけた理想が、崩れ落ちて行く。何を信じたら良いのか、誰を待ったら良いのか、答えは見つからない。何故なら、この仕組みを考案した彼らは、もうこの社会に生きていない。遠い過去の人。しかしストーリーは、生きて一人歩きしている。止める事は出来ないのです。
　逃れる術を知らない人類は、このまま終末を、迎える事に成ってしまうのか。いやそんなはずはない。必ず気付く人が現れる。そして新しい道を教え、導く事でしょう。
　救世主は必ず居るはず。直ぐそばに居る事を、何時か気付くでしょう。