未来

私達は、今という時間を継続させ、未来と言う方向に向かって、生き続けています。
　過去は全て、今と言う時間の側面を覆い尽くし、その中心に自分の意識が存在し、想像の範囲を超える事なく、未来が不確定な位置を維持しながら、存在しているのです。
　観念では、説明がつく出来事ですが、実際ではこれ程、非現実な事はなく、説明のつかないのが、未来と言う事になってしまうのです。
　本当に未来には、行く事が出来ないのでしょうか。光の速度を超えた時、時間的観念が崩れ、未来と現実が、交差する可能性も無いとは言えないのですが、これも現実からは、かなりかけ離れた考えでしかないのです。
　過去については、私達の記憶の中に確実に存在し、記憶を辿るだけで何時でも、意識と言う形で行く事が出来ます。
　経験から作り上げられた現実は、今と言う時間と、物質社会を有意義な物と理解し、未来を現実化しようとしますが、乗り越えられない壁が、そこには有るのです。
　もう少し科学が進歩し、未来を映し出す装置が開発された時、全てが、明らかにされる事でしょう。
　しかし未来は、確定的な物ではなく、自由に変化する物。今の意識が変わると、未来も全て変わってしまいます。
　想像した未来を、いかに図形化するかが、時間を超える事の出来る唯一の方法です。結果のイメージが確定出来た時、未来を超越した事になるのです。