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 自然の中に遊びに行き、野山の草やそして海草、私達人間にとって必要な物は全部、自然が与えてくれます。 この日本列島の中で、自然の中の大変大きな恵みに私達は、そこから得られる豊かさや裕福な営みの中で、沢山の得を得ているのです。山に行けば山菜が豊富に有り、野に行けば食べられる草が沢山有ります。そういった草の中や魚の中にも、毒を持っている物が有ります。中でも代表的な物が毒キノコではないでしょうか。キノコ図鑑を見ると、食べられるキノコとそうでないキノコ、要するにあまりにも毒キノコが多いのに驚かされます。 魚では有名なのは河豚(ふぐ)です。でもその河豚は、調理次第で逆に美味しく頂く事が出来ます。毒を持った蛇達も、蠍(さそり)であっても、調理次第で美味しく頂く事が出来るのですが、毒キノコはそうはいきません。天ぷらにしても、煮物にしても、毒キノコを食べると食中毒を起こしてしまいます。
 もちろん、それ以外の草花の中でも特に有名なのがトリカブトですが、ここで一つ疑問に思う事があります。どうして彼らは毒を持ったのでしょうか。全ての植物は、毒を作る事はそんなに難しい出来事ではなかったはずなのに、動物達に食べられる様に進化してきました。
 逆にメロンの様に、動物に食べてもらう為に甘くなったり、美味しそうな匂いまで出してきます。そのメロンの意図する事は、動物達に食べてもらい、出来るだけ遠くまで自分の子孫である種を運ばせようという目的があるからです。
 もしそのメロンに神経があったとするならば、相当痛いのではないでしょうか。そこまでして、子孫繁栄の為に共存という世界を選んだという事は、それによって生かされる動物達にとって、なんと素晴らしい出来事なのでしょうか。
 それに比べ、毒を持つそういった生命体は、特にここで疑問に思うのは、なぜ毒キノコはこんなに多いのでしょうか。
 なぜ彼らは、こんなに毒を持ってしまったのでしょうか。
 確かにキノコから言わせれば、動物達に食べられてもそこには何の利益も生まれてきません。彼らは胞子で子孫繁栄をしています。そして植物の死骸等に寄生し、そこに根をはり栄養分をとり育って生きているのです。確かに、食べられても何の意味もありません。
 しかし毒を持って、その毒で一体何をしようとしているのでしょうか。
 本能で生きる森の動物達は、毒キノコを食べる事はありません。誤食して食中毒を起こすのは人間だけです。 ある時新聞に、ブルーのきれいな花畑の写真が掲載されました。野原一面トリカブトが、咲き乱れていたのです。どうしてこの様な光景が現れたのかというと、野生の鹿が増え過ぎ、食べられる草は彼らが全部食べてしまい、残されたトリカブトが我が物顔で繁殖したからなのです。
 生まれたばかりの赤ちゃん鹿も、このトリカブトを食べる事はありません。やはり他の山菜と間違え、食中毒を起こすのは人間だけなのです。
 あの河豚でさえも、海の中の魚達がその河豚を食べ、食中毒を起こしたという話は聞いた事はありません。蜂達も毒針を持っていますが、攻撃をされなければ、むやみやたらに刺したりする事もありません。やはり一番多く刺されるのは人間達なのではないでしょうか。
 自然界において、蛇の毒や、蜂の毒、又植物の毒、キノコの毒、この毒の攻撃を受けているのが、ほとんど人間達である事がここで浮き彫りになってきます。
 いつ頃から人間達は、食べられる物と毒の物の判断を見失ってしまったのでしょうか。なぜ森の動物達は、誤食しないのでしょうか。こんな事を考えてくると、あまりにも人間達の愚かさが浮き彫りになってきます。
 自然の中で生きようとしたならば、こういった事への関心をもっと多く持ち、間違った食べ方をしない様に本能的な気付きが必要なのです。私達がこと毒を見破る事が出来ない、こういった愚かな感性になってしまったその訳は、又彼らが毒を持ち、人間達を攻撃し始める事はいとも簡単なのかもしれません。
 確かに毒の成分は、たかだかアミノ酸に過ぎません。その配列の仕方一つで、それはこういった毒になるのです。要するにもし彼らが人間を要らないと、そう認識したならばいつでも毒を持つ事は可能なのです。
 貝類が突然毒を持ち、食べられなくなったという事件も起こっています。そんなところから考えてもそれは、非常に簡単な出来事なのではないでしょうか。自然界の中で共存していく為には、彼らとの関係もこれから重要視されてきます。
 そして食べられる植物や魚達、そういった彼らとの関係も自然界の法則に則っているならば、これ以上悪い方向には進まないと思います。
 食物連鎖、自然淘汰、全てが土に還るという意識の中で、人間の役割は大きいはずです。
 失った能力を出来るだけ早く取り戻し、自然の中で生きられたら良いなと思います。

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