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新しい年を迎え、あっという間に春になり、夏を迎えようとする季節となりました。
お正月に、注連縄飾りをしたり、門松を置いたり、優雅に過ごした日々を、もう思い出すこともなくなってきました。
お節料理が、今では懐かしいのですが、今目の前にあったとしても、美味しく感じるかどうかは分かりません。
なぜならば、いろんな野菜や苺がなり始め、とても豊かな食糧事情がそこに生まれてきているからです。
お正月を冬に迎え、そんな中では良かったことも、時間が経つにつれ、それは変わっていくのは仕方ないことですが、何か懐かしさもあるのです。
神棚を掃除しながらあの注連縄を神棚に飾ったとき、年末と年始を強く感じるものです。
ところで、注連縄のゆえんを調べてみると、とても面白い現象がありました。
ある書物の中にあった出来事なので、そう言い切ることは難しいのかもしれませんが、書いてあったことをそのまま伝えますと、あの注連縄は、天照大神が隠れた、天岩戸にかけられたのが始まりといわれているそうです。
須佐之男命(スサノオノミコト)が、大声で泣いたり、馬の皮を剥ぎ取り投げつけたり、あまりにもの横暴さの中で、天照大神は天岩戸に隠れてしまったといわれています。
世の中は真っ暗になり、神々達は嘆き悲しみ、何とかしようと、そのときアイディアを出した神様が、天八意思兼命(アマノヤゴコロオモイカネノミコト)、そしてそのアイディアは、天岩戸の前で皆で祝宴を挙げ、楽しんでしまおうという作戦でした。
その時の踊りを踊ったのが、天宇受賣命(アメノウズメノミコト)と言われていますが、相当楽しかったのかもしれません。
夜がずっと続いていますから、朝がきたのか分からず、それを告げてくれるため、鶏を用意しました。
その鶏を繋いでおいたのが、鳥居といわれています。
そして、大きな鏡が用意され、祝宴が続くのですが、あまりにもの騒々しさと、その宴に、好奇心旺盛な天照大神は、天岩戸を少しだけ開け、外の様子を見てしまったのです。
そこに鏡を向け、自分よりも素晴らしい、その存在があるのではないかと勘違いさせ、その度肝を抜かれたような瞬間に、神々達の中で最も力の強い、天手力男命(アメノタジカラオノミコト)が、天岩戸を開け、天照大神をこの世に引きずり出したといわれています。
そして、天手力男命は、あわてて天岩戸を閉め、二度と天照大神が天岩戸に入らぬよう、その岩戸にかけたのが、締め出す縄、ようするに、締め縄(しめなわ)だったといわれています。
今は字が変えられ、その意味を持たなくなってきましたが、神様でさえも入ることが出来ないほどの魔力を持った縄を、その岩戸に括り付け、二度とその扉をあかなくしたと伝えられています。
そういった意味から考えたならば、しめ縄のゆえんは、本来は締め出す縄から来ているわけですから、縄を張っては、神々達はそこにはこれなくなってしまうのかもしれません。
稲わらで作った、それを捻り上げた縄には、そんな大きな魔力があったのでしょう。
その後、天照大神は、天津神としての地位を永遠に守り、今を照らし続けてくれていることは、大変有り難いことに思います。
お祭りのときに、何か村中に注連縄を張り巡らせ、人間達が楽しんでいるのも、何か変な気がしますが、最後には天狗がその縄を切り、お祭りはクライマックスを迎えますが、注連縄の意味を考えてくると、何かわけの分からない、そんな感じがします。
なんのために、あの出雲大社には、あんなに大きな注連縄があるのでしょうか?
その本に書かれていた意味からするならば、神様を入れなくするため、もしくは、中にいる神様を、出れなくするため、そんなような意味にも捉えられてしまいます。
そのことが、正しいことか、間違っているかは別として、多くの古代神達が封印され、解き放たれる時期を待っているのも、その意味からは見えてきます。
この日本は、すべての場所に神々達が宿り、私達の日常生活を見守ってくれています。
人間達が、神を締め出し祝宴をする、五穀豊穣の祭りと、天岩戸の前で広げられたその祭りが、何かうまく交差しながら、豊かな日本人を作り上げているのかもしれません。
何か悪いことという意味よりも、神々達は人間達をかわいく思ってくれることでしょう。
何故ならば、人間達は神によって生かされ、神によって生まれ、魂(みたま)分けを受けながら、今ここにいることを、そしてそれに感謝することを、自然が存在し、明日を迎える喜びを、やはり日本は、大自然の中で、八百万の神のおかげで、今あるのでしょう。
一緒に騒げるお祭りは、永遠に続くことが、日本にとって人間と神との統一されたテーマなのでしょう。

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