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僕が見た夢で、とても印象深く残っている出来事があります。
神々達が集い、小さな火を囲みながら、酒盛りをしています。
巫女達が天の声を聞きながら、口噛酒を神々に振舞っていました。
雅楽の音が鳴り響き、陶器で作った鈴の音が、辺り一面に鳴り響いています。
その音と共に、巫女の舞が厳かに始まり、静かな時の流れが心地良いはこびとなり、目の前で繰り広げられる神代の舞に心引かれ、魅入るようにその時を過ごしていました。
地を拝み、天を仰ぎ、また地を拝み、天を仰ぎ、両手を広げ舞う姿はとても美しく、膝をつき両手を高くそして後ろへと、まるで蝶が羽化し、目覚めるような、その時の新しい息吹と命の誕生に、静かに舞い上がる白い蝶が、神々達の心を和ませてくれています。

そう、これは変化の舞。
蝶はその昔、毛虫だった。
大地を這い、英気を蓄えながら、やがてくるその日の為に毎日を過ごします。
やがて繭を作り、静かな時間の中で目覚めを待ち続けるのです。
やがてその瞬間がやってきて、きらびやかな、そしてしなやかな舞の中に、やがて羽衣をまとい、天を舞うような美しい蝶が現れ、神々達とそこに集う人々との中で、一時の安らぎを与えてくれていました。
僕は幾度となく、この舞の中で過ごした日々のことを思い出します。
なんて美しい舞なんだろう。
あの嫌われ者の毛虫が、これほどまでに美しい蝶になり舞い上がる姿は、誰もが感動するに違いありません。

人間もまた、同じような生き方をしているのかもしれません。
今は幾つものの命を食べながら、毎日を過ごしています。
 丁度それは、毛虫のようでもあります。
その時、思います。
毛虫達はやがて蝶になることを知っているのだろうか?
確かに、蝶は毛虫の子を産みます。
でも毛虫達は、やがて蝶になることを知らず、今を一生懸命生きているに違いありません。
 丁度、このことは、肉体を持って生きる人間達が、やがて死を迎え朽ちていくという、考えを否定するというものとなります。
そう、肉体の死は人間の死ではなく、毛虫が蛹(さなぎ)になりそして蝶になるように、肉体を離れた魂は、そして心は、きっと蝶のようにこの世を優しく包み、舞い誇ることでしょう。
今それに気付き、今を確実に生き抜かなければなりません。
やがてくるその日の為に。

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デルファトラ星の6人の科学者の1人です。
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